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Korespondado de SES(SES通信#57) 07/10/10
Saluton ! SESanoj
　
◆「アイヌは先住民族と言い切れない面がある」と言ったのは人格、見識ともに優れており、北海道で生まれ育った町村さんだった。何とも不可解だ。昨年のHEL大会での萱野さんの言葉、先住民族と認定されても「アイヌ民族としての復権以上何も求めない」と言い切る。「民族の誇り」を町村さんはどう考えているのか。 ネパールの立憲君主制廃止が確実になったという。戒厳令下、祭壇に飾られた国王夫妻の真影に灯明をあげて開かれた第４回エスペラント大会を思い出す。 　
◆学者によっては３千とも５千とも言われている世界の言語が今世紀中に半減するという。英語とスペイン語が標準語として浸透したためだ。言語の世界でも帝国主義がまかり通る。是非プラハ宣言に目を通してもらいたい。一方その旗頭であるブッシュ大統領はカナをふらなければフランス大統領の名さえ読めず、国連演説の中でミャンマーの民主化運動指導者の名を間違えた。どうしてそんな不便な英語が蔓延するのだろう。エスペラントなら初心者だって間違えたりはしない。
◆第５回アジア大会、バンガロールで
バンガロールはインド南部、カルナータカ州のデカン高原標高９５０ｍの所にある３００万都市だ。インドはＩＴ化を中心にして世界第二位の高度成長国になった、特にバンガロールはインドの科学研究、近代工業の地で、インド最大の科学研究所の他航空機、電機、精密機械などで立地する。旧市街は商業地区になっているが、かってのティプ・スルターンの宮殿がある落ちついた都市だ。第５回大会は来年２月１１日から始まります。赤道直下でありますが高原のため、それ程暑さは感じないと聞く。参加によってきっとあなたの「インド観」が変わるでしょう。

◆横浜ＵＫ成功裏に　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
世界大会、世界大会と言い続けてきたEsperanto 52 回ＵＫがあっという間に終わった。運営はＬＫＫの努力でこれまでの大会とは比べるべくもない立派さだった。大会はいつものことだが暑いのには辟易したがホテルは十分なエアコンが効いていて寝苦しい夜もなく、適度な疲れもあって快眠、快眠。　　　　　　　　　　
大会参加者が５７カ国1900人。ヨーロッパ開催より少し下回るものの、先ずは大成功といってよい。大会テーマは「アジアに於ける西洋、受容と抵抗」提案の説明ではアジアは西洋と並び称されているが実際は西洋の下にあると言い切った。２時間づつ３日間の討論が行われ、更にヤマザキセイコーさんがＩＫＵでも講演している。残念ながら結論は聞きもらしてしまった。　　　　　　
Nacia Vesperoは今まで私が見たものの中では最上級で雅楽、琴、日舞、和太鼓の四部構成、ただ我が身の不見識をさらけ出すようでいささか恥ずかしいが雅楽については回りからの質問に何一つ答られなかった。本音を言えばもう少し大衆文化を用意してほしかった。人気が高かったのはJapana Cambro 、茶の湯、三味線、生け花、書道、着物、算盤どれも盛況で、日本人なら誰でもお手伝いできるのがよかった。　　　　　　　　　　　　　　　　
エクスクルーソは国内とあって行きたい所は特になかったが、ビール発生の地、キリンビールの工場見学と、我が家の本山でもある総持寺の二つを選んだ。関東大震災の教訓を生かし延焼を食い止める伽藍の配置や地下回廊などが興味深かった。外国人には線香が珍しいようで質問や買い求める人が多かった。会場はパシフィックホテルを中心に５カ所、それぞれ歩いて行くには難しいがほぼ１Ｋｍの円内に納まっている。

◆お知らせ　　　
ビンベーロイの７月の学習会は、第３月曜日が休日のため第４月曜日（２３日）に変更しました。お間違いのないようにご参加下さい。