第12回アイヌ語弁論大会に出場しました
と き:2008年11月15日(土)
ところ:北海道勇払郡むかわ町美幸3丁目3−1
道の駅 むかわ 四季の館
大人の部、弁論大会
「ユネスコ オロタ ”国際言語年” オルシペ アン
(ユネスコで「国際言語年」の話がありました)」
北海道エスペラント連盟員 横山裕之
アイヌ語ペンクラブ会員
今までには、その他には、「パソコン「マック」のMacOSバージョン10.3(パンサー)に付属の標準日本語入力プロセッサ「ことえり」の中にあるアイヌ語ローマ字カナ変換プロセッサの話」、「クンネ チロンヌプ(銀ギツネ)の話」、「低地ザクセン(サクソン)語(低地ドイツ語:オランダ語を含む北ドイツ方言)の昔話『チャク チャク カムイ(ミソサザイ)の話』」の発表をしました。
私の弁論大会の話の内容については、アイヌタイムズに書いたものから選んでいます。アイヌタイムズには第11号(1999年9月発行)から参加して、第45号(2008年8月発行)まで32の話を作りました。アイヌタイムズは季刊誌で年に4回発行してます。
なお、第11号(1999年9月発行)「エスペラント」、第16号(2000年12月発行)「先住民族ウタラ エスペラント アニ ウコイソイタク」、第41号(2007年4月発行)「北海道エスペラント大会」、第44号(2008年4月発行)「ユネスコ オッタ 「国際言語年」 オルシペ アン」については、エスペラントに関するものを書いています。
今回の「国際言語年の話」は、アイヌタイムズ第44号(2008年4月発行)で作りました。これについては、ユネスコの英語原文から、世界エスペラント協会、日本エスペラント学会でも、それぞれ、エスペラント訳、日本語訳を作っていますし、言語権や言語の多様性の問題にも関連が深いと思いましたので、アイヌ語訳を作りました。
この場をお借りして、日本エスペラント学会、世界エスペラント協会、ユネスコをはじめ、このような題材を公表提供していただいた関係各位に深謝いたします。こういう題材の提供がなければ発表することもなかったと思います。
内容を見ると、原文と違っているとお感じの方もいらっしゃると思います。これは、アイヌ語訳の作業の中で、アイヌ語に一字一句訳すのは非常に難しいので、アイヌ語的に言い換えたり、省略しているということです。また、弁論大会では発表時間が5分と決まっていますので、弁論大会の発表内容は、アイヌタイムズで書いたものをさらに省略してます。
エスペラント界における「プラハ宣言」をはじめとした言語権や言語の多様性の問題の考えは、すべての言語への平等的・民主的な支持、とりわけ少数言語の擁護・支持をする上でも重要なものと考えております。エスペランチストは多様な活動をしていますが、そういう活動にも敬意を払いつつ、私は、今後ともずっとこういう方面で活動していきたいと考えております。
アイヌタイムズを購入する、あるいはアイヌタイムズへアイヌ語文を投稿するというだけでも、こういう運動を支持することになると考えております。もし、そういうことに興味をお持ちの方がいらっしゃれば、そういう方へもお伝え願えるとうれしく思います。アイヌ語文の作成・投稿については、アイヌ語ペンクラブの編集会議で助けてくれると思います。熱意さえあれば、伝えたいという強い意志があれば、何とかなると思います。難しいと尻込みしないで、奮ってご参加ください。連絡先を下に示します。
アイヌタイムズ編集長のホームページ: http://www.geocities.jp/otarunay/taimuzu.html
(投稿等のお問い合わせ)
アイヌ語ペンクラブ: 〒055-0101 北海道平取町二風谷80-25 萱野志朗 (購読等のお問い合わせ)
なお、販売につきましては、札幌駅前にある札幌西武ロフト館5階の紀伊國屋書店の中にある「古書の街」にも店舗を構えた「サッポロ堂書店」でも取り扱っています。
https://www2.seibu.co.jp/wsc-customer-app/page/057/dynamic/proshop_details/ProShopDetails?shop=S000008476