[ホームページへ戻る] [エスペラント版へ]


C^u interpretado estas malfacila ? 通訳は難しいか?

KABAYAMA Yuusuke 樺山 裕介


En Satporo la 21an de februaro, 2009, s-ino Mireille Grosjean (Mirejo) prelegis pri s^ia lando Svislando. En tiu tago s^tormis kun neg^o granda. Malgrau~ tio 17 au~skultantoj (krom la preleganto kaj la interpretantoj) vizitis nian c^ambron. S-ro H, s-ino K kaj mi triope interpretis s^ian prelegon. K kaj mi unuafoje interpretis prelegon de Esperanto en la japanan. Tio donis al mi sperton bonan, memfidon, kaj konscion pri eroj plibonigendaj en mia maniero interpretada.

1. Neniel interrompu kun silento longa. (Mirejo mals^atis tian "paneon".) C^e kiu ajn nekompreno tuj demandu la parolanton.
2. Antau~a lerno pri la parolota temo utilas. Antau~a interparolo kun la parolonto utilas. Se la parolanto jam faris la paroladon aliloke, ankau~ utilas la informoj senditaj de tiea interpretinto.
3. Kiam la parolanto uzas neordinaran esprimon, precipe implicon --- ec^ se tio konfuzos la au~skultantojn --- tamen sens^ang^e interpretu g^in kun tiu strangeco al la au~skultantoj. Post iom da sekvonta parolado klarig^os la unika senco nature. Se ne, poste demandu kaj klarigu.
4. Antau~ la parolado la manuskripto utilas. Tamen dum la parolado g^i ne utilas, c^ar la okulaj laboroj malhelpas la orelajn laborojn.
5. Proksime sidigu lertajn esperantistojn. Okaze de eraro en la interpretado, ili povas tuj montri g^in.
6. Interpretanto memfide lau~te parolu al la karaj au~skultantoj sed neniam aktore parolu. Interpreto estas por au~skultantoj kaj por parolanto, ne por la interpretanto mem.
7. La interpreto de la demandoj de au~skultantoj estas tre malfacila, c^ar iliaj demandoj ofte emas malsimplaj. En tiaj kazoj mallerta interpretanto povus peti la demandantojn simpligi ilian demandon.
8. Plurfoje okazis, ke apenau~ japanigita frazo pretig^is en la cerbo kaj apenau~ elbus^ig^is, la parolanto aldonis iometon da detalaj^ojn sekve. Tiam mi devis strec^e teni la jam pretigitan enhavon en la cerbo kontrau~ g^ia disig^a forgeso.


 スイスから来たミレーヨさん(本名ミレーユ-グロジャン)の講演の内容については、Heroldo de HEL124号で報告がありましたのでお読みください。ここでは、ぼくが初めて経験した講演の通訳から学び得たことを書いてみます。参考になればいいのですが。

1 訳に困ってしまっても、そこで固まってしまっては、先に行けません。わからなかったら、講演者にすぐ問い返しましょう。
2 話されるテーマについては、事前に下調べをすればするほど、余裕が持てます。ヴィキペディアが役に立ちました。講演者とあらかじめ打ち合わせことには、通訳が楽になる分、話すことがあらかじめ束縛されてしまうきらいもあるので、善し悪しがありますが、事前に講演者と通訳が互いになじんでおくことは、なにはともあれ、円滑化のためにいいことです。また、今回は、すでにミレーヨさんの通訳をした本州の人から、電子メールで、「突飛な例えを使われて困った」などの情報を得ることができたので、その例えが出てきたときに、あせらずにすみました。
3 そのような突飛な表現が出てきたら、理解できなくても臆すること無く、そのまま訳してしまいましょう。聴衆ともども、話の流れの中で意味が自然にわかってきます。はじめは奇妙でも、きっと味を利かせた面白い表現なのです。話が続いても、それでも何のことやら検討もつかなければ、そのときになって初めて、「ちょっと待って、あれは何だったの?」と、まとめて質問しましょう。わかったところで、みんなに説明して笑ってもらいましょう。種明かしを始めからしては、無粋でしょう。
4 原稿をあらかじめよく読みこんでおくことは有益です。しかし、講演の最中には原稿は邪魔なだけでした。耳に集中できないからです。ミレーヨさんが気を使って、話しているところを指差してくれましたが、ぼくは目をつぶってしまいました。
5 そこそこ以上の聴き取りのできる人たちに前列に座ってもらい、まちがえたときには、すぐに言ってほしいと頼んでおきました。「ボケたらツッコミを入れてくれ」と。助けてもらいましたね。
6  自信をもって、はっきりと大きな声で、聴衆の反応をみて話すこと。ただし、余裕ができても、講演者をさしおいて、通訳がええかっこしいをして気取ったしゃべりをしないこと。理想としては講演者の魂に同調するというか、シンクロできたらいいですね。
7 複雑な質疑応答を通訳するのは、さすがに、ぼくの水準では無理で、ベテラン氏に一任しました。もしぼくがやるならば、質問する内容を簡潔にしてくださいと、質問者にお願いするでしょうね。それもありだと思います。
8 ミレーヨさんの話に句読点が打たれた、よし、どう日本語で料理するかおおまかな形ができたぞ、さあ話すぞ、と日本語訳が口から出かかっているときに、ミレーヨさんが二言三言付け加えることが、たびたびありました。こうなると、それまでの記憶が崩れそうになりましたが、脳みその筋肉をぎゅうっと引き締めてがんばりました。テクニックとして考えられるのは、付け加えられる前にかぶせて強引にこっちがしゃべってしまう手や、「待って」と言う手があるかもしれません。通訳にも、講演者の時間配分に介入できる立場があるので、その力を目立たず上手に使えれば一流でしょうね。

やってみて面白かったです。またやってみたいですね。
みなさん。いま、いろいろな音声教材があります。また、音読も聴き取りの基礎力の養成に有効です。みなさんも、いずれは通訳なしでもわかるようになり、いずれは通訳をもやれるようになったらいいですね。


[投稿記事のページへ]
[ホームページへ戻る]