札幌エルプラザ誕生5周年祭に出展して
研究教育部 川合由香
HELが借りた部屋では、エスペラントの説明や海外行事の写真を壁に貼り、出入り自由のなかを五月雨式にやってくる来訪者に対して、待機しているHEL-anoが解説しました。「はじめての国際共通語エスペラント講座」と銘打って、興味を持ってくれた方には、小冊子『橋渡しの言葉エスペラント』または沼津エスペラント会発行の「国際語エスペラント〜3分間でわかるパンフレット講座」を用いて、ささやかな入門教授をしました。
「ご自由にお持ちください」コーナーには、「La Revuo Orienta」や「Esperanto」のバックナンバー、沼津エス会の「国際語エスペラント」のパンフ3種(講習にも使った「3分間でわかる〜」と、エスペラントそのものの解説、それから振り仮名つきの小中学生向けのもの)、エスペラントで発信されたアイヌ民族に関する雑誌記事のコピー(筆者は外国人エスペランチスト)、プラハ宣言のパンフその他を置きました。ROのバックナンバーは結構さばけました。
入り口や室内の壁には、ザメンホフの大きな写真が載った「少年写真新聞」、模造紙に描いたエスを紹介するマンガ、世界大会の写真などを掲示しました。
入り口から顔だけ突っ込んですぐ姿を消してしまう人が一番多かったのですが、室内に足を踏み入れて展示を見たり、資料を持ち帰ってくれた人も約30名いました。数分間以上足を止めたり、何か質問をしてくれる人には、以下に示す簡単なアンケートをお願いしました。そのうち、今後のHELからの連絡を希望するといって連絡先を記入してくれた人は5人でした。
「どんな役に立つのですか?」「何が楽しみで皆さんはエスペラントをやっているのですか?」という質問に対しては、川合は『Pasporta Servo』の小冊子を見せてgastigi体験を話したり、仕事(本職:翻訳業)上の質問に外国のエスペランチストが協力してくれたことを話しました。Pasporta Servoには興味を持ってくれた方が多かったです。国際文通の経験のある連盟員もいたのですが、その手紙や葉書の現物を持ってくるのを忘れてしまったとかで、少々残念でした。
椅子に座っての体験講座を受けてくれたのは4名で、うち1名は事前に川合に問合せの電話を入れ、当日も昼休み以外は熱心に星田HEL委員長の手ほどきで『橋渡しのことばエスペラント』を読み進めておられました。
若い連盟員を新たに迎えることが喫緊の課題であるHELにとって、今回体験講座を受講してくれた4名のうち2名が30代であったことは心強いことです。新人を迎える側の心の準備と教える技術の工夫が急ぎ必要だと思いました。
<来訪者へのアンケート結果(回収:6部)>
1)職業・年齢
高校講師(62歳)、無職(31歳、63歳、69歳)、パート(32歳、50歳)
2)Eについてどのくらい事前に知っていたか
存在だけは知っていた(3名)、昔はあったが今は廃れたと思っていた(1名)、いまも実用されている国際共通語だと知っていた(2名)
3)このイベントで、Eについてどんな印象をもったか(複数回答可)
規則的でわかりやすそうだ(2名)、単語の作り方が面白い(1名)
その他(自由記入):面白い世界が開けると思う/世界共通というのがとても興味深く、言語自体もそんなに難しくはなさそうという印象だ
4)Eは国際語として役に立つと思うか
草の根の国際交流には役に立つ(2名)、多くの人の仕事や趣味に役立つ(1名)、役に立たない(0名)
その他(自由記入):どういう形でかは分からないが、世界平和の役に立つように思う/英語ではなく世界の主流がEになったらいいと思う
5)以後、HELからの案内を希望するか
(5名が連絡先を書いてくれた)