《手話とエスペラント》 インタビュー記事
≪Signolingvo kaj Esperanto≫ Intervjuo
日本手話話者: ガブリエル ゴンサレスさん
Parolanto de Japanan Signolingvon (JSL): Gabriel Alejandro/ González Alemán
北海道エスペラント連盟は、言語的少数者の権利を擁護する立場から、日本手話をテーマに取り上げてきましたが、このインタビュー記事はその一環です。
La Hokkaida Esperanto-Ligo, starante sur la flanko de lingvaj minoritatoj, traktis Japanan Signolingvon (JSL) kiel temon. Ĉi tiu intervjuo estas parto de tiu projekto.
*インタビュー連載 - 第1回 (PDF)
*Intervjuoserio - la unua (PDF)
札幌聾学校裁判判決に対する声明
北海道エスペラント連盟
道立札幌聾学校にて、母語である日本手話による授業を受けられないことは教育を受ける権利を侵害しているとして児童2名が道に賠償を求めた訴訟に対して、札幌地裁は請求を棄却した。
守山修生裁判長は、棄却の理由について「日本語対応手話は、日本手話と一部の語彙を共有しており、日本語対応手話を使用すれば、日本手話を第一言語とする児童にも単語の一部を伝えることができる」、また「イラストや図、写真等のコミュニケーション手段を活用すれば、一定の水準の授業を提供することが可能」であり、「第一言語により教育を受けることが憲法26条で直ちに保障されるとは解されない」と述べた
これは授業の内容を、日本手話を母語とする子どもたちに「一部」「一定の水準」しか伝達できていないことを認めながら、その状況を子どもたちに強いることを公的に是認し開き直るという、権利の守り手にあるまじき差別的判決である。
北海道エスペラント連盟は、言語的少数者の権利を守る立場から、この判決を非難する。そして聾者・児の言語権、学習権が保障されるよう、北海道がすみやかに適切な措置をとることを要求する。
「立命館大学文学部教授 佐野愛子さんによる不当判決の解説」