4. 苫小牧の紹介
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苫小牧のあらまし
人口 : 170,000人 (1997年現在)
面積 : 561.9平方キロメートル
主な駅 : 苫小牧駅(室蘭本線)
東京から空路約1時間、新千歳空港から車で数分のところに工業都市苫小牧が広がる。
苫小牧市は北海道の中央部に広がる石狩低湿地帯の南端に位置し、南は太平洋に臨み、隆起性のある海岸砂丘と標高2-3mの勇払原野が展開している。背後には
支笏洞爺国立公園の中心、支笏湖、樽前山を控え行政区域は東京全区とほぼ同じ広さを有している。
ここは松前藩所管の漁場が設けられていたが1893年(明治6年)に開拓使出張所が 設置され1910年(明治43年)に王子製紙が苫小牧工場をつくってから工業都市として発達した。
苫小牧の観光
苫小牧は国鉄本線及び主要国道が四方面へ出入りし、支笏洞爺国立公園、日高
山脈襟裳(エリモ)国定公園、ニセコ積丹小樽海岸国定公園、札幌市を有する 道央観光圏の交通の拠点となっており、とくに支笏湖へは苫小牧市街より国道
276号線を通って行き、千歳市と共に重要な導入口となっている。
支笏湖は周辺が火山性の山岳に囲まれて形成されているが、特に周辺の山岳の 中では特異型をしている樽前山は、市民の故郷の山として親しまれている。
この山麓の東南方向には、勇払原野が広がり、広大な北海道の風情を良く表現 していており、若人の旅情をなぐさめている。また、この原野の国道36号線沿い
には、渡り鳥の休憩地として国際的に重要なウトナイ湖がある。
苫小牧と東京の間などにフェリーが就航しており、北海道観光の海の玄関口
として重要な拠点となっている。
支笏湖
支笏湖は洞爺湖とともに支笏洞爺国立公園の景観をなす火山性陥没湖(カルデラ 湖)である。湖面標高248m、水深は田沢湖に次ぐ363m、平均深度で266mで日本一、
周囲約41m、面積7618ha、透明度24mで日本最北の不凍湖となっている。
湖の周辺には北岸に恵庭岳(1320m)南岸に樽前山(1024m)風不死岳(1103m)の山岳 に囲まれた原始的景観をなしており湖の周辺には湖畔を利用の中心としてモーラ
ップ野営場、ポロピナイ野営場、伊藤温泉、丸駒温泉、オコタンペ湖が散在し
遊覧船が運行している。
樽前山
樽前山は標高1024mの頂上に熔岩円頂丘(ドーム)を有した活火山である。 いままでに20数回の噴火記録がある。
樽前山頂上円頂丘(ドーム)
この熔岩円頂丘は1909年(明治42年)の爆発後生成され大きさは直径450m、高さ 100mあって西印度諸島のマルチニック島のモンブレー山と同様に学術的にも
高く評価されている。
スケートの街
苫小牧はスケートの街として知られており、アイスホッケー、スピードスケート
では、オリンピックをはじめ国際試合、国内試合へ多くの選手を送り出している。 市内には、学校を含め随所にスケートリンクがある。
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