EBR-500MS用のエスペラント辞書作成のために
WindowsXP上でMSD辞書作成し、Windows7でMSに転送する方法


2014.05

EBR-500MS辞書については、
山野さんのホームページ:
市販の電子辞書でエスペラント辞書を作成 (1)
http://www.tcct.zaq.ne.jp/yamano/jisho/espjap.htm
をご参照ください。

3列のCSVファイル(1、2列目はエスペラントの見出し語、3列目に日本語訳)を作り、それをEBR-500MS辞書ファイル(拡張子MSD)に変換し、MS(メモリスティック)に保存します。


1 WindowsXP上でMSD辞書作成

Windows7上の「辞書工房1.1」ではCSVからMSD辞書を作成しようとしても、「変換に失敗しました(615)」というエラーが出て実行できません。
この部分は、WindowsXP上の「辞書工房1.1」で作成するしかありません。

私は、Windows7上のVirtual PCにより、WindowsXPを起動しました。

ツール→オプション→辞書の管理先の設定
管理先フォルダ→参照
XXXX-PC の G(SD-Card)→\\tsclient\G
「新しい管理先へ辞書を移動する」にチェック
OK

ファイル→CSVデータを変換
変換元CSVデータ
参照→エスぺラントの辞典用ファイル XXXXXX.csv→開く
辞書タイトル→XXXXXX辞典
OK
変換完了→OK
\\tsclient\G→XXXXXX.MSDが作成される

ファイル→アプリケーションの終了


2 Windows7上でMSD辞書をMSへ転送

EBR-500MS上で従来のMSを使用すると「データ規格外」と出る場合があります。
その場合、「Memory Stick Formatter」でMSを初期化します。
MSfmsIns210.exe を実行して、「Memory Stick Formatter」をインストールします。
Memory Stick Utilityの中にあります。

ツール→オプション→辞書の管理先の設定
管理先フォルダ→参照
G:\
OK

辞書タイトル→XXXXXX辞書
を選択して、「メモリースティックへ登録」ボタンを押す

ファイル→アプリケーションの終了


WindowsXPはWindows7上のVirtual PCで起動してます。
このため、外部ドライブは、たとえばGドライブは、
\\tsclient\G
という風になります。
実機として認識されず、仮想的なドライブになります。
それで「辞書工房1.1」を使ってもMSを認識しないので、直接MSには書き込めず、「新しい管理先へ辞書を移動する」という形にして、SDに辞書ファイルを保存してから、Windows7では、MSを認識するので、「辞書工房1.1」を使ってMSに書き込むことになります。
またVirtual PCは、統合機能を有効にする必要があります。

それから、 XXXX-PCとは、コンピュータ名です。
それぞれのPCの名前になります。


Windows 7 Professionalの場合、Windows XP用のメディアがなくても、
Windows XP Mode
http://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=8002
ファイル名: WindowsXPMode_ja-jp.exe
をインストール後に
Windows Virtual PC
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=3702
ファイル名: Windows6.1-KB958559-x86-RefreshPkg.msu (32bit)
をインストールすれば、Windows XPを使えます。

Windows 7 Home Editionの場合は、Windows Virtual PC をインストール後に、自分で用意したWindows XPをインストールする必要があります。
Windows XP Modeはインストールできません。

[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]、[Windows Virtual PC]、[Windows XP Mode] の順にクリックするとWindows XP Modeが実行されます。

Windows 8 Proの場合は、Hyper-V マネジャーを使うとWindows 7をインストールすることができます。
Windows 7 ProfessionalをインストールするとWindows XP Modeを起動できます。

なお、マイクロソフトのページには、「2014 年 4 月 8 日以降、Windows XP と Windows XP モードに対するテクニカル サポート (PC の保護に役立つ更新プログラムなどを含む) はご利用できなくなります。これは、サポート終了後も Windows XP の使用や Windows 7 PC での Windows XP モードの使用を続 ける場合、お使いの PC がセキュリティ上のリスクやウイルスに対して脆弱になる可能性があることを意味します。このため、サポート終了後も Windows 7 PC をセキュリティで保護するには、PC がインターネットに接続されていなければ、Windows XP モードのみを使用することをお勧めします。」とありました。

Windows 8 ProのHyper-V マネジャーを起動するには Intel Virtualization Technology 機能を有効する必要があります。
http://windows-8.biz/windows-8/hyper-v/
Windows XP も動くようです。しかし、メディアがないとできません。
Windows 7 Pro ならば、XP Mode が無料で動きます。